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5月の経常収支は1兆6539億円の黒字-市場予想下回る – ブルームバーグ

モノやサービスを含む海外との総合的な取引を示す経常収支は、5月速報で35カ月連続の黒字となった。市場予想を下回った。財務省が10日発表した。内閣府は機械受注の基調判断を8カ月ぶりに下方修正した。

キーポイント

  • 経常収支は前年同月比5.9%減の1兆6539億円の黒字(ブルームバーグ調査の予想中央値は1兆7928億円の黒字)-前月比での黒字幅縮小は2カ月連続
  • 輸出から輸入を差し引いた貿易収支は1151億円の赤字(予想は450億円の赤字)-赤字は4カ月ぶり
  • 機械受注は、民間設備投資の先行指標となる「船舶・電力を除く民需」の受注額が前月比3.6%減-市場予想は1.7%増
  • 機械受注の基調判断は「足踏みがみられる」、8カ月ぶり下方修正

背景

  政府は6日、欧州連合(EU)との経済連携協定(EPA)交渉が大枠合意に達したと発表し、国内総生産(GDP)で世界の約3割を占める経済圏の創設へと動き出した。米国を中心に保護主義的な風潮が高まる中、自由貿易推進の立場を明確にした。12日からは環太平洋連携協定(TPP)の首席交渉官会合が開かれる。

  懸念材料としては、地政学リスクが浮上している。北朝鮮は4日、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射に初めて成功したと発表。日米韓は首脳会談を開き、北朝鮮への圧力強化に向けて中国の協力を求める方針で一致した。




エコノミストの見方

  • 第一生命経済研究所の新家義貴主席エコノミストは発表後の取材で、「原油価格の上昇で貿易収支が増えにくくなっている中、所得収支が経常収支を支えている」と分析。所得収支は円安の影響などで海外配当や利子の受け取りが増えていることから「高水準で推移している」と説明した。
  • みずほ証券の木曽美由紀マーケットエコノミストは発表後のリポートで、省力化や戦略分野への投資を背景に、設備投資は「製造業主導で底堅く推移しそうだ」と分析。ただ「不足感がさらに強く意識される段階にはない」ほか、「業種ごとの受注状況がかなり異なる点には注意が必要」としている。

詳細

  • 輸出は12.9%増の5兆7145億円、輸入は15.8 %増の5兆8297億円
  • 配当金や債券利子などの第1次所得収支は1.6%増の1兆9243億円
  • 旅行収支は5月として過去最高の1272億円-航空座席の供給量増が背景
  • 原油価格は前年同月比32.1%増、OPEC減産合意などで増加傾向
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