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麓に降り注ぐ噴石 レストハウスの屋根破る – 日本経済新聞

 行楽客らでにぎわうスキー場に突如、噴石が落ちてきた。23日午前に起きた群馬県の草津白根山の噴火。山頂からは噴煙が上り、噴石はレストハウスの屋根を突き破った。「噴火があったようだ」「けが人がいる」。警察や消防には通報が相次ぎ、被害者の救助や状況確認に追われた。

23日午後、噴火した草津白根山の麓にあるスキー場のレストハウス付近に集まった救急車=共同

23日午後、噴火した草津白根山の麓にあるスキー場のレストハウス付近に集まった救急車=共同

 スキー場の麓にあるレストハウスではスキー客ら約100人がおり、警察の誘導で避難した。責任者によると、客が「山頂の方で噴火があったようだ」と話していた。別の建物では飛んできた噴石が屋根を突き破った。

 白根山の山頂付近は黒い煙が発生、噴石も飛んだ。スキー客を乗せたロープウエーのゴンドラも噴石で窓ガラスが割れ、けが人も出たという。

 草津町役場に30年近く勤務する60代の男性職員は、役場の窓越しに本白根山から白い煙が上っているのを見た。「本白根山が噴火するのは記憶になく、びっくりした」

 町の中心部には噴火を知らせる放送が鳴り響いた。山頂と麓を結ぶロープウエーの駅にはスキー客など約80人が避難しており、町や警察などで編成した救助隊が救出に向かった。「皆、無事に戻ってきてほしい」と祈るように話した。

 町立草津中学校の山本徳幸教頭は「直接噴火は見えなかったが、緊急車両がサイレンを鳴らしながら次々と山の方に向かう様子が見えた」。生徒に対し昼休み中も外に出ず校内に待機するよう呼びかけた。部活動も休止とし、授業が終わった後は集団下校する予定という。

 草津温泉旅館協同組合の担当者は町内のホテルに電話をかけ情報収集に追われた。「普段静かな町が騒然としている。平日もスキー目的で宿泊する客が多く、被害が心配だ」と話した。

 草津白根山から16キロほどのコンビニエンスストア「セーブオン草津店」の店長、桜井照代さん(52)は午前10時ごろ、黒い煙が真上に激しく上がるのを目撃した。「まさか本白根山が噴火するとは」と驚きを隠せない。

 しばらく眺めていると煙は白くなったが、噴煙の勢いは強まったり弱まったりを繰り返しているという。

 草津国際スキー場(群馬県草津町)近くにある草津温泉ホテルリゾートでは今月宿泊する予約客から「現地は大丈夫なのか」などの問い合わせの電話が殺到した。受付担当の女性従業員によると、噴火当時はホテルの建物内にいたが、震動などの異変は感じられなかったという。「噴火活動が長引けば予約にも影響が出かねない。なんとか鎮まってほしい……」と気をもんでいた。




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