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竹増貞信「子どもたちから『本』体験を奪いたくない」<コンビニ百里の道をゆく> – AERA dot.



竹増貞信(たけます・さだのぶ)/1969年、大阪府生まれ。大阪大学経済学部卒業後、三菱商事に入社。2014年にローソン副社長に就任。16年6月から代表取締役社長

竹増貞信(たけます・さだのぶ)/1969年、大阪府生まれ。大阪大学経済学部卒業後、三菱商事に入社。2014年にローソン副社長に就任。16年6月から代表取締役社長

「コンビニ百里の道をゆく」は、47歳のローソン社長、竹増貞信さんの連載です。経営者のあり方やコンビニの今後について模索する日々をつづります。

*  *  *
 8月24日付の朝日新聞に、書店が1軒もない自治体が全国の2割以上にものぼるという記事がありました。

 私の最初の「書店体験」は、近所の本屋さんに学校指定の教科書を買いに行ったことです。それがきっかけで漫画や小説に出合い、成長するにつれて読みたい本が増えていきました。個人的にも周りを本に囲まれた空間が大好きでした。本は確実に私の世界を広げてくれたと思います。

 書店でしか得られないこうした体験を、私はこれからの子どもたちともぜひ共有したいと思っています。

 そこでローソンでは、2015年から、雑誌だけではなく書籍専用棚を設置した店舗を増やしています。現在は全国で約2500店。本年度末には、3千店にまで増やしたいと思っています。

 そもそも、現在のローソンの加盟店のなかには、以前は町の酒屋さんだったり、お米屋さんだったり、タバコ屋さんだったりしたところが多くあります。専門店としてやっていくのは厳しくても、コンビニに衣替えして、お米もタバコもお酒も売り、さまざまな町の機能を取り入れて幅を広げることで、再び地域に根を張り花を咲かせることができたのです。

 幸いにも、4月に事業統合契約を締結したスリーエフさんは、本の分野に強い。専門のマーチャンダイザーがいて、目が利きます。雑誌、書籍スペースの拡大や書店との一体型店舗も含めて、いろんな展開ができそうです。

 私自身が最近読んだ本で印象に残っているのは、ロンドン・ビジネススクールのリンダ・グラットン教授らが書いた『ライフ・シフト 100年時代の人生戦略』。「07年に日本で生まれた子どもの50%は107歳まで生きる」というこの本の予測には、驚きと同時に恐怖さえ感じました。

「人生=100年」となれば、私たちの生き方もおのずと違ってきます。80歳、90歳まで働く時代も来るかもしれません。そう考えるとちょっとゾッとしますが、私は毎日コツコツと頑張ろうと思います(笑)。

AERA 2017年10月2日号

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