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歯垢からネアンデルタール人の食生活やキスをしていたことを示す研究結果 – GIGAZINE





By Erich Ferdinand

スペインのSidrón Caveという洞窟では、5万年前にネアンデルタール人が暮らしていたことがわかっているのですが、発見されたネアンデルタール人の歯に残っていた歯垢を分析する研究が行われ、当時のネアンデルタール人がキノコ、コケ、松の実などを食べるという厳しい生活を送っていたことや、病気の治療のためにカビを食べていたこと、おそらくキスを交わしていたことなどがわかっています。

Neanderthal tooth plaque hints at meals — and kisses : Nature News & Comment
http://www.nature.com/news/neanderthal-tooth-plaque-hints-at-meals-and-kisses-1.21593


ネアンデルタール人の歯垢を分析するという研究は、アデレード大学のアラン・クーパー氏、リヴァプール大学のキース・ドブニー氏らの研究チームによって行われました。研究チームは20年以上前に発見されたネアンデルタール人の石灰化した歯垢のDNA配列を分析するという初の試みを行いました。5万年前の歯垢を覆う汚染は古代の微生物や食物の特定を困難にしていたとのことですが、古代のDNAを分析する技術が向上したことにより、当時のネアンデルタール人の食生活から、キスを交わしていたことまで予想できるようになったとのこと。

研究チームはスペインのSidrón Caveで暮らしていたネアンデルタール人のグループと、ベルギーのSpy Caveで暮らしていたグループを比較分析しました。どちらのグループもキノコを食べていましたが、Spy Caveのグループは毛皮に覆われたサイの一種や羊などを食べていた一方で、Sidrón Caveのグループは植物を栽培して食べていた、という食生活の違いが判明しています。また、Sidrón Caveのグループは、アスピリンの原料となるサリチル酸を含むポプラの木や、ペニシリンを作り出すアオカビを食べていたこともわかっており、歯の膿瘍や細菌性の胃の感染症を治癒しようとしていたことが予想されています。

By Nadya Peek

また、唾液を交換していた痕跡が残っていることから、「ネアンデルタール人はキスをしていたか、あるいはそしゃくした食物を口移しで分け与えていたのではないか」と研究チームは考えています。なお、ドイツのエバーハルト・カール大学テュービンゲンの古生物学者であるHervé Bocherens氏によると、分析に使われるDNAのデータベースは、ネアンデルタール人が食べていたであろう絶滅種が含まれていないため、正確ではない可能性があり、両方のグループが肉を食べていたことを示す研究も存在するとのこと。Bocherens氏は「ネアンデルタール人の食生活を現時点で結論づけるのは時期尚早です」と話しています。

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