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大爆笑の神話の事実! あの五月女ケイ子による『古事記』入門書の(ある意味)最高峰が文庫化!! – ダ・ヴィンチニュース

 歴史オタクとしてやはり『古事記』を一度も読んだことがないと、モグリと言われかねません。なので、まったくもって興味がないのですが、よく『古事記』に関連する入門書や研究書を読んでいました。その結果、「やっぱり、面白くないよね?」という感想に落ち着きます。だって、色々と意味不明なんですもの……。

 さぁさぁ、そんな中、発売されましたよ。すごい『古事記』入門書が。

『レッツ!!古事記(ポプラ文庫)』(五月女ケイ子/ポプラ社)。こちら、8年前に発売された単行本が、満を持して文庫化されたもの。文庫化されたってことは、売れてるってことですよ。売れない本を二度も出さないですからね。

 そんな大好評☆マンガ『古事記』入門書の魅力をご紹介できたらと思います。

 簡単に感想を述べるなら、「今まで読んだ『古事記』入門書の中で一番おもしろい。ぶっとんでいる(笑)」です。この本、すごいです。

『古事記』について説明しておきます。「日本初の歴史書」です。ざっくりいうと日本という国が神様によって創られて、その神様の末裔が天皇だよ! というお話。

本書の始まり。

それは、「無」から「神様」が生まれる様子のイラスト……。

すごい迫力ですね。どこか宇宙を感じます。

 日本ではたくさんの神様が生まれ、最後に「イザナキノミコト」と「イザナミノミコト」が生まれます。そして先に生まれた「すごい神様」に「二人で国を造りなさい」と命じられ、イザナキとイザナミは影も形もなかった「日本」という国を造り出すのです。

 2人の「日本建国」の一場面も、イラストで描かれています。

 イザナキからの国造りの提案です。イザナキの身体には「ちょうど余って飛び出してる部分」があり、イザナミには「なんだか足りない穴があるよう」とのこと。そしてイザナキは、

「どうだろう 私の余ってる部分とお前の足りない部分でうまいことやったら国が造れたりしないだろうか」

……と男女のお誘いです。現代においては、恋人にこんなこと言ってうまいことやろうとしても、絶対うまいことできないと思いますが、イザナミは「そうね!」と快諾。

 2人の共同作業により、日本という国が生まれます。さらにイザナミは海、山、食べ物、船、家、火、水……様々な神様を産みました。

 その後、イザナキとイザナミはどうなったのか。実はイザナミは死んでしまいます。神様なのに、どうして死んでしまったのか? 嘆き悲しくイザナキは何をしたのか。こちらは本書をご覧になっていただければと。

 本書の魅力はもちろん、独特で味のあるイラストで、ぶっとんだ『古事記』解釈のマンガが読めることです。あ、ぶっとんでいるというのは、「うまく脚色をしている」ということです。『古事記』を知る上で、まったく役に立たない「荒唐無稽なもの」というわけではありません。

 私が一番笑ってしまったのは、本編ではなく、「解説」の部分。こちらは作者の五月女ケイコ先生と、『古事記』に詳しいヘビの「オロチ博士」が、マンガだけでは伝えきれなかったことを補足してくれます。

 『古事記』は、そもそも読みづらいものなんです。「なんでそんな行動したの!?」「それだけで許してくれるなら、どうしてあんなに怒ったんだ……」「出会って3秒で恋に落ちるなよ!!」……疑問は尽きません。そんな「疑問」を解決してくれるのがオロチ博士。

 たとえば、色々あって、上の国(天界的な場所)を追放されたスサノオが下の国(人間が生きている場所と考えてよい)に降りて来た時、ヤマタノオロチと戦う有名な話はご存じでしょうか。ヤマタノオロチに生贄とされる姫を救うため、スサノオは頭が8つある巨大化け物ヘビと戦うことになるのですが、その戦いの前……。

 娘(と、ご飯)をくれるなら、ヤマタノオロチを退治するというスサノオ。姫の両親が素性を尋ねると、スサノオは自信満々に自己紹介(悪いことをして天界を追い出されているのに)。

 この時のオロチ博士の解説が、今まで読んだどの『古事記』解説書よりも理解が深まりました。

 さぁさぁ、どうでしょう?

 少しは魅力が伝わりましたでしょうか?

 実際読んでみたら、想像をはるかに超えて面白いですよ、きっと。

文=雨野裾




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