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初めての赤ちゃん、そして育児―父親視点で見ると……? 思わず笑っちゃう、ヨシタケシンスケの育児エッセイ – ダ・ヴィンチニュース

『ヨチヨチ父 とまどう日々』(ヨシタケシンスケ/赤ちゃんとママ社)

 生まれたばかりの赤ちゃんにとって、この世の全てが初めて。そしてそれと同時に、母親も父親も、「赤ちゃんを育てる」という初めてに出くわす。生まれる前から我が子を感じている母親と違って、父親は、生まれてきて初めて“我が子”という生き物に触れることになる。『ヨチヨチ父 とまどう日々』(ヨシタケシンスケ/赤ちゃんとママ社)は、そんな新しい家族に、そして生活の変化に戸惑うパパを描いたイラストエッセイ。

 本書には、『りんごかもしれない』(ブロンズ新社)や『つまんないつまんない』(白泉社)、『あるかしら書店』(ポプラ社)等で有名な絵本作家・ヨシタケシンスケが実際に父親になって感じたことが、彼らしいユーモアあふれるイラストと発想力で描かれている。

例えば……

▲これくらいの気持ちでいてほしい、ということなのだろうか。育児にプラスで“育父”もだなんて、お母さんは大変だ……。(『ヨチヨチ父 とまどう日々』P.6より)
▲お母さんにとっては何気ないことであろう日常も、お父さんにとってはこんな感じらしい。こう見ると、なんだか父も可愛く見えてくる。(『ヨチヨチ父 とまどう日々』P.45より)

 女性に比べ、男性の方が空気を読むのが苦手、感情を伝えるのが苦手というのはよく聞くが、本書を読んでいると、実際それがどういうことなのかをひしひしと感じる。また、男女平等の社会になってきているとはいえ、まだまだ赤ちゃんと長く関わるのは母親、という家庭が多いだろう。その分、お父さんの育児はどこか現実味が欠けている。

▲例えば、こんな感じ。(『ヨチヨチ父 とまどう日々』P.23より)

 そして、父親ならではの疎外感についても、本人の体験をもとに描かれている。

(『ヨチヨチ父 とまどう日々』P.116より)

 母親ならば、こういった悩みをママ友と共有できるのだろうが、シャイな父親はそれもできず、ただ1人で悶々とするらしい。「疎外感を感じてる暇があったら、もっと積極的に育児に参加して!」というのが全国のママたちの意見だと思うが、決して余裕があるわけではないようだ。

 夫の育児への態度にイライラしたり、「もっと父親としての自覚を持ってよ!」と叫びたくなったりした時は、まず本書を読んでみるのもいいかもしれない。そして、育児の片手間にでもちょこっと“育父”をしてみると、ぐっと距離が近くなり、ちゃんと家族の一員として機能していく可能性も大いにある。

 この『ヨチヨチ父 とまどう日々』は、父親の心境が分かるのはもちろんのこと、思わずクスッと笑ってしまうネタも満載。まだ結婚していない、妊娠、出産していない、という人でも、また男性でも、読んでおいて損はない一冊だ。

文=月乃雫




■『母ではなくて、親になる』『ヨチヨチ父 とまどう日々』W刊行記念 作家LIVE「山崎ナオコーラ×ヨシタケシンスケ 子育てを語る」
『ヨチヨチ父 とまどう日々』の刊行を記念したイベントが開催されます。
日時:2017年8月2日(水) 開場18時30分/開演19時
出演:山崎ナオコーラさん、ヨシタケシンスケさん
会場:朝日新聞東京本社読者ホール
◆イベントの詳細はこちら
http://book.asahi.com/booknews/info/event/2017071100008.html

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