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ラグビーW杯へおもてなし準備、スタジアム建設中 – 日刊スポーツ


陸前高田市観光物産協会の村上莉玖氏は、自身が運営する協会公式サイトを見せる(撮影・柴田寛人)
陸前高田市観光物産協会の村上莉玖氏は、自身が運営する協会公式サイトを見せる(撮影・柴田寛人)

<沿岸部を行く・記者リレーリポート(2)岩手・釜石市~陸前高田市>




 2019年ラグビーW杯の開催地に岩手県釜石市が選ばれて以来、丸2年。スタジアム建設中の鵜住居町(うのすまいちょう)を訪れた。国道沿いの海側に広大な工事現場が広がるだけで、競技場らしきものは見えなかった。海側を背にして県道を上がり、仮設商店街「鵜(う~の)!はまなす商店街」へ。理髪店を営む女性は「W杯が楽しみ。釜石に来る国の言葉や文化を勉強したい」と意欲的だった。開催地決定前には「復興を優先すべき。ラグビーどころではない」と否定的な意見が多かったが、被災者にはおもてなしの心が根付いていた。

 大船渡市三陸町の越喜来(おきらい)地区には、高さ約27メートルのポプラがそびえ立つ。10メートルを超す津波に耐え、地元では「ど根性ポプラ」と呼ばれている。周辺は多目的広場の整備中で、経過を説明する掲示板は根元で倒されていた。近くで道路の土台工事をしていた66歳男性は「遠野から来てるから、この木のことはよく知らないよ」と苦笑い。震災後から、岩手県沿岸の工事現場に通い続けているという。「糖尿病と高血圧だから、仕事をやめたいけど、若い人がやらないから、人手不足だよ」。高齢者が復興を支えている。

 陸前高田市の市街地は、海抜約10~12メートルのかさ上げの真っ最中だ。来月27日には、工事中の新商業施設「アバッセたかた」がオープン。新市街地では初の開業で、復興への大きな1歩になる。「アバッセ」は地元の方言で「一緒に行きましょう」の意味。市観光物産協会の村上莉玖(りく)氏(21)は「観光で『奇跡の一本松』を見たら、この施設にも寄ってほしい。かさ上げで安全性が高まったことを体感して」と訴えた。同市気仙町生まれで、昨春に大学を中退して同協会に就職。「地元のために働きたい」と目を輝かせていた。【柴田寛人】

 ◆釜石鵜住居復興スタジアム(仮称) 東日本大震災で津波を浴びた鵜住居小と釜石東中の跡地で、釜石市が復興広場を整備中。この広場の中で、収容1万6187人のスタジアムが建設されている。建設費は約32億円。17年度末の完成予定。

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