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ファミマは10種類 コンビニ各社、氷スイーツ準備OK – 日本経済新聞

今年はファミリーマート、セブンイレブン、ローソン、ミニストップの各社が、氷を使ったスイーツの発売を例年より早めている

 気象庁の予報では、2017年の夏は平年よりも気温が高くなる見込みだという。こうした予報を受け、コンビニ各社では早くからフローズンスイーツに力を入れている。アイスやドリンクよりも冷たさを感じられるフローズンスイーツ。これから来る夏本番に向け、各社の動向を探った。

■転換点は「最高気温25度」

 コンビニの2017年の夏は早かった。4月17日、セブンイレブンは「スイーツかき氷」シリーズを例年よりも1週間早く発売。続いて18日にはローソンがレンジで温めて飲むフローズンドリンク「マチカフェフローズン」を、21日にはミニストップが「ハロハロ」を例年よりも前倒しで発売し、23日にはファミリーマートが「FAMIMA CAFE」のフラッペシリーズを発売。ゴールデンウイーク前から、各社のフローズンスイーツが出そろった。

 なぜ各社はフローズンスイーツの発売を急いだのか。ファミリーマート総合企画部広報室・広報グループの篠崎直人さんはこう語る。

 「過去のデータを見ると、最高気温が25度を超えるとホットコーヒーよりもアイスコーヒーの売り上げが上回ることがわかりました。昨年は5月中旬にフラッペを発売しましたが、実際には4月下旬からゴールデンウイークにかけて、25度を超える日が出てきていました」

 このデータをもとに、ファミリーマートでは店内のコーヒーマシンでミルクを注いで作るフローズンドリンク、「FAMIMA CAFE」のフラッペシリーズの発売を例年より3週間も早めた。これにより、コーヒーの販売量を落とすことなく「フラッペ」を含むカウンターコーヒー全体の売り上げを3割以上伸ばした。

 ローソン広報室の李明さんも「早い時期から暑い日が続いたため、マチカフェフローズンの売り上げは想定よりも好調」と話す。セブンイレブンも「ゴールデンウイークは天候がよく、氷菓系のアイスの販売数が伸びた」(セブン&アイ・ホールディングス広報センターの松尾奈央子さん)。各社ともに、早めの販売に踏み切ったことが奏功しているようだ。

■食感にこだわり、スイーツ需要に対応

「抹茶フラッペ(ホワイトチョコチップ入り)」、左)とミルクティーフラッペ(ブラックタピオカ入り、右・ともに税込み290円)。抹茶はホワイトチョコ、ミルクティーにはブラックタピオカがアクセントになり、食感も楽しめる

 各社とも、夏に向け、さらに準備を進めている。特に力を入れているのがファミリーマート。2014年から発売しているフラッペだが、今年は史上最多となる10種類を発売予定。10月まで毎月新商品を投入する。実際にファミリーマートを訪れてみると、冷凍コーナーではカラフルなフラッペの容器が幅をとっている。

 「フラッペは新商品発売時の反響が大きく、売り上げも発売初週がピークとなる場合が多い。話題性の喚起を狙い、継続的に新作を発表していきます」(篠崎さん)

 10種類のラインアップはカフェチェーンの新商品などを参考に決め、メインターゲットは10~20代の女性。今年は種類を増やすだけでなくパリパリとしたチョコチップを配合した「チョコレートフラッペ」や、「抹茶フラッペ(ホワイトチョコチップ入り)」など食感のアクセントにもこだわり、スイーツとしての需要に対応する。

 フラッペシリーズは2014年6月の発売から今年の5月までで累計7000万杯を販売している。今年は新商品10連発で「累計1億杯の大台を目指す」(篠崎さん)。

■電子レンジで「夏に飲みたいドリンク」

マチカフェフローズンの「マンゴー」(左)と「チョコレート」(右・ともに税込み295円)。手に持った時もずっしりしていて、飲み応えがある

 ローソンの「マチカフェフローズン」も、ファミリーマートと同様、ドリンクタイプの商品だ。コーヒーマシンを使うファミリーマートに対し、ローソンでは凍った商品を電子レンジにかけて溶かす。

 「2016年も電子レンジで温めて食べる『ウチカフェフラッペ』を販売していましたが、こちらがスイーツ寄りなのに対し、『マチカフェフローズン』はドリンク寄り。夏に飲みたいと思うようなコンセプトで商品を開発しました」(李さん)

 4月に発売した「キャラメルコーヒー」「フローズン宇治抹茶」に続き、6月6日には「チョコレート」と「マンゴー」を発売した。

「マンゴー味は真夏に売り上げが大きく伸びるフレーバー。4月という比較的早い時期から発売して得た認知度を、この売り上げにつなげられれば」(李さん)

■ティラミス、レアチーズのかき氷も

セブンイレブンの「いちご練乳氷」(左・税込み138円)と「メロンヨーグルト氷」(右・税込み158円)。「いちご練乳氷」は昨年シリーズで最もよく売れた商品で、「メロンヨーグルト氷」は今年の新商品となる

 大手3社のうち、もっともスイーツ寄りで展開しているのがセブンイレブンだ。2016年に発売された「スイーツ氷」シリーズは、「セブンプレミアム ティラミス氷」「セブンプレミアム レアチーズ氷」など、これまでのかき氷のイメージとは一線を画したラインアップが新しいもの好きな10~30代の女性にヒット。SNSでも話題を呼び、一部店舗では品薄状態が続くこともあった。

 今年は5月8日に「セブンプレミアム クレームブリュレ氷」を発売。カスタード風味の氷にカラメルソースとカラメルチップが層になった斬新な商品だが、松尾さんによれば「ラインアップは市場のかき氷専門店だけでなく、スイーツ全般の売れている商品を確認して作り込んでいる」。

 また、昨年の「スイーツかき氷」シリーズのヒットは従来のかき氷商品の売り上げもけん引。このことも、今年の前倒しでの発売につながった。今年は「セブンプレミアム メロンヨーグルト味氷」が発売されている他、7月11日からは「セブンプレミアム チョコミント氷」が発売予定だ。

■狙うは幅広い客層、みたらし団子も

ハロハロの「すいか」(左・税込み320円)と「みたらし団子」(右・税込み290円)。万人受けする「すいか」と変化球の「みたらし団子」など、種類を増やしたことで様々なバリエーションを作っている

 大手3社の商品はどれもここ数年の新商品だが、1995年に発売され、今年で23年目を迎えるのがミニストップの夏向けスイーツ「ハロハロ」。1990年代は2~3種類、2000年代は3~5種類、2010年代は5~6種類だったが、今夏は7種類を随時展開するという。和テイストの「みたらし団子」、初の企業コラボ商品「ドデカミン」などの「変化球」も発売する。

 「『ハロハロ ラムネ』など、これまで発売していた商品は若年層の男性がターゲットでした。今年はより幅広い年齢層、客層を獲得するため、様々なラインアップを発売しています」(ミニストップコーポレートコミュニケーション部秘書・広報チーム 曽山弘章さん)

 30度を超えるような夏日はこれから。気温とともに、コンビニ各社の争いもヒートアップしていきそうだ。

(ライター 小沼理、板谷亮輔=かみゆ)

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