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ついにサークルKサンクスも消える……止まらないコンビニ統合の裏事情 – GetNavi web (登録) (ブログ)

2016年9月1日、サークルKサンクスの親会社のユニーHDがファミリーマートと経営統合したため、事実上サークルKサンクスが終焉を迎えた。

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違う看板のコンビニが統合されたことは過去にもある。1989年にはサンチェーンがローソンと合併、2010年には、am/pm(エーエム・ピーエム・ジャパン)がファミリーマートと合併。最近ではココストアとファミリーマート、スリーエフ、ポプラとローソン。

コンビニが合併する理由はさまざまだが、大きな理由の一つに立地争いがある。コンビニというものは、急激に日本で増加した業態だ。関東圏でセブン・イレブン、ファミリーマートが勢力を伸ばす一方、関西圏でローソンが伸ばしてきた。それぞれの母体である親会社の拠点で広がっていったのだ。大手以外も参入してきたコンビニ業態は、日本中隙間なくコンビニ網が広がってきたのだ。

今回、ファミリーマートと合併するサークルKサンクスだが、元々はサークルKとサンクスは別だった。サークルKはユニー傘下、サンクスは長崎屋(サンバードと言った方が通りがいい人もいるだろう)だった。サークルKは、大手3社が入り込む前に中部・北陸地区で地盤を固めたチェーンだ。その地盤をファミリーマートが受け継ぐ形となる。ファミリーマートは合併という形で、中部・北陸で広まったサークルKの良い立地を手に入れたのだ。

合併したことにより閉店するパターンも多い。元々の不採算店という理由もあるだろう。現ファミリーマートと競合するために、サークルKサンクス側を閉める場合もあるだろう。その逆に、好立地であるサークルKサンクス側を残す場合もある。合併によって閉める店舗に元の看板による差別はない。本部は、どちらが上かを冷静に判断しているのだ。

■継続か閉店かは、コンビニ本部とオーナーとの関係次第

売上だけですべてが丸く収まるわけでもない。コンビニ本部とオーナーとは、契約書に基づいてつながっているだけだ。サークルKサンクスと契約したオーナーがファミリーマートの契約内容では契約したくないと決めれば、契約は継続されない。その場合、2つのパターンがある。契約店舗がオーナー自身の持ち物なのか、それとも本部が賃貸借契約を結んだものなのか。

前者なら、たとえ良い立地であっても、ファミリーマートは店舗を継続することはできない。なんせ、店舗自体がオーナーの持ち物なので、無理やりファミリーマートに看板替えするわけにはいかない。サークルKサンクスと結んだ契約期間終了までやるのか、すぐ辞めるのかオーナーと本部の話し合いによるだろう。そして、その後はオーナーの意志により、別の何かを始めるのか、セブン・イレブンやローソンになるのも自由だ。後者の本部賃貸の場合、オーナーはその店の運営権利を契約しただけなので、店舗は本部の自由だ。オーナーは、そのまま続けるのか辞めるのかの二者択一。ただし、サークルKサンクスとの契約期間が残っている場合はややこしいことになるだろう。

契約内容、主にロイヤリティの分配についてだ。コンビニは各々契約書が違う。特にロイヤリティは、各社バラバラだ。優先されるのは元々の契約だろうが、そこには本部と加盟店との微妙なパワーバランスが潜んでいる。「推して知るべし」とだけ書いておこう。

日本では、さまざまなコンビニが生まれ、そして消えていった。今年、2016年8月に完全に看板が消えることとなったココストアは、現在日本1位のコンビニ王者セブン・イレブンより先に、コンビニをスタートさせている。だが、合併により看板もオリジナル商品もすべて消えることとなる。am/pmもファミリーマートになり、今となってはどんなチェーンだったかも記憶から薄れてしまった。コンビニという、チェーン間の特色が薄い業態のせいなのか。日常においても「コンビニに行こう」という動機はあっても、「コンビニの〇〇に行こう」という動機はない。

一方で、ローソンが面白い試みを始めている。「ローソンポプラ」「ローソンスリーエフ」などダブルネームブランドのコンビニだ。ココストアにもファンは居ただろう、ポプラは店内調理の弁当で多くのファンをつかんでいる。ローソンのダブルブランド戦略は、そんなファンを取り逃がすまいとする戦略なのだろう。

まだまだ、コンビニ合併は続くであろう。看板の統合パターンもあれば、ダブルブランドの展開も生まれた。今後の動きが楽しみだ。

【著者プロフィール】

川乃 もりや

コンビニ本部社員からコンビニオーナーを経験。現在、コンビニ関係の記事を書いているコンビニライター&アドバイザー




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