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【宅配ロッカー】、アマゾン・ロッカー拡大中!大手スーパーマーケットからモールまで? – BLOGOS

170315アマゾン@CSULB

■ヤマト運輸は7日、自宅以外で荷物を受け取れる宅配ロッカーの配備を前倒しする方針を明らかにした。ネット通販の急増と人手不足が深刻になる中で、宅配便最大手は再配達の削減でロッカーを配備するのだ。一方、アメリカでは再配達の問題はあまりない。なぜなら多くの場合、玄関などドアの前に置きっぱなしとなる置き配が基本だからだ。それでも多くの地域ではロッカーが拡大している。宅配便大手がロッカーを設置するのではない。アマゾンがコンビニエンスストア等に専用私書箱となる「アマゾン・ロッカー(Amazonlocker)」を設置しているのだ。

アマゾン・ロッカーは当初、コンビニエンスストアやドラッグストアを中心に設置されていた。最近では大学のキャンパスや学生会館、アパートメント、駐車場やカーポート(オープンタイプのガレージ)、スプリントなどの通信キャリアショップ、クリニックや医療センター、フィットネスセンターなどに設置されている。クリニックやビジネスビルディングなど一部には、一般のアクセスが制限されるロビーにあり、アマゾンの購入時に入場許可書を所有する確認を求められる。また場所や時期によってはほとんど使えなくなるアマゾン・ロッカーもある。カリフォルニア州サクラメントにあるスーパーマーケットのセーフウェイでは昨年の年末商戦中、店内にあるアマゾン・ロッカーが受け取りを待つ商品で一杯になり使えない状態が続いていた。スーパーマーケットがコミュニティの中心的役割を果たしており、多くの家庭では必ず行く場所であるため、アマゾンの受け取りに選ぶ人が少なくないのだ。女性客の多いスーパーマーケットは、コンビニエンスストアより安心で行きやすいということもあるだろう。

本音では「できることならアマゾン・ロッカーを置きたくない」という場所にも設置される事例が増えている。アマゾンに客を奪われているショッピングセンターだ。ネット通販を利用する消費者が増え、多くのモールでは客足が減少している。大規模ショッピングセンターの核テナントとなっていたデパートメントストアなどは撤退を余儀なくされ、空きテナントが増えているのだ。少しでも客足を戻すためは背に腹は代えられずアマゾン・ロッカーを設置するモール・オブ・アメリカSC(Mall of America)のような大規模商業施設が増えている。

 一度アマゾン・ロッカーを設置したものの撤去した大手チェーンストアもある。ステープルズとラジオシャックは5年ほど前、アマゾン・ロッカーを店内に設置し始めた。アマゾン・ロッカーを利用するお客は店でも買い物をするとの予想だったが「ついで買い」はなかったのだ。結局、お客を奪われるということで1年後にアマゾン・ロッカーを撤去した。皮肉にも、低迷にあえぐステープルズは70店舗の閉鎖を発表し、ラジオシャックは2度目の倒産となっている。

トップ画像:カリフォルニア州立大学ロングビーチ校(CSULB)キャンパス内には、商品引き渡しと返品を専用にした「アマゾン・アット・ザ・ビーチ(Amazon at the Beach)」があり、アマゾン・ロッカーが置かれている。学生や職員用でも、88個のロッカーボックスも足りないことがあるため専用のデスクも設けられている。

16年11月10日 – 【アマゾン】、キャンパス内や学生街にピックアップ拠点オープン!学生時代から餌付け?

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。日本では「宅配ロッカー」の普及が促進されるようですが、流通先進国のアメリカから見ると、それでも足りなくなるのではと思っています。記事にあるように、アマゾン専用の宅配ロッカーもスーパーマーケットでは足りない事例が発生していました。宅配便業者の共有で、しかもアマゾンだけでなく他のネットショップの商品まで共有できるロッカーなら、場所によってはすぐに一杯になるのではと推測します。宅配業者からデパートやスーパーマーケット・チェーン、ショッピングセンターにも「空きスペースがあれば宅配ロッカーを置かしてください」との打診があると思います。これも非常に難しい問題を孕んでいると思います。業態によってはロッカーにピックアップしに来る客はいるが店で買い物する客がいなくなるということも考えられるからです。中小チェーンなどオムニチャネル化をしていないばかりかネット販売も行っていない店は客の流出が起こりやすいでしょう。

 「ウチのお客はバァさんばかりだから」と宅配ロッカーの普及を他人事のように思っている流通関係者は、大学キャンパス内にあるアマゾン・ロッカーを視察するべきです。今後の消費の中核となる若い人の買い物の仕方が見えてきます。




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